鋭い触覚と視覚によって生み出されるフォルム
タピオ・ヴィルカラ 世界の果て
フィンランドのモダンデザイン界で圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラの、日本初となる大規模個展が開催。
ガラスや磁器のテーブルウェア、シルバーやステンレスのカトラリー、機内用のプラスチック製食器、照明や家具、ゴールドのアクセサリー、紙幣やグラフィックにいたるまで、あらゆる素材を用いてさまざまなプロダクトを制作したヴィルカラ。
また、神話をモチーフにしたガラスのオブジェや自ら開発した積層合板を用いたオブジェ、土や風すら味方につけるランドスケープアートには、プロダクト・デザイナーとは異なる表現者としての顔がのぞく。
さらに本展では、その静寂を愛し多くの時間を過ごしたラップランドで、溶けおちる氷に着想を得た「ウルティマ・ツーレ」(ラテン語で「世界の最北」)シリーズのガラス約300個のインスタレーションと、全長9メートルにおよぶ同名の木彫レリーフのデジタル再現を通じて、追い求めた世界の視覚化も試みる。繊細に...