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メディア取材が増える広報の秘訣

番組制作者の記憶に残る対応で1000件ロケ実現、熱海市のイメージ向上へ

熱海市

熱海市のロケ支援事業「ADさん、いらっしゃい!」では番組ロケのサポートを無料で行う。事業開始12年目となり、2023年末にはロケ数累計が1000本を超えた。メディア露出増の裏側にあるのは、番組制作視点に立ったきめ細やかな対応力だ。

東京から新幹線で約40分。海も山も温泉もある静岡県熱海市。バラエティ番組や情報番組などで市内を活用してもらおうと、ロケ支援を行い、現在は年100本ペースでロケ撮影が実現している。

ロケ支援でメディア露出増

熱海市がロケ支援事業を始めたのは2012年。市の知名度は高いものの、当時は宿泊者数が1960年代と比べて半減し、ブランドイメージ向上が課題となっていた。「『宴会といえば熱海』といった昔ながらの需要が減り、閑散としたまちのイメージがついていました。

しかし熱海は都心から近く、観光資源が豊富に詰まっています。ロケーションの良さを活かしメディア露出を増やすことで『熱海っていいよね』『行ってみたい』と一人でも多くの方に思ってもらいたいと考えロケ支援を始めました」。こう振り返るのは、事業を立ち上げた熱海市 観光経済課 ロケ支援担当の山田久貴氏。同事業で指標とする「地域ブランド調査/市区町村魅力度ランキング」(ブランド総合研究所)の結果を見ると、熱海市は事業開始前の2011年23位から2023年13位へと上昇している。

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