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世界のデジタル広告のシェアは7割超え WPPのCEOは日本市場をどう見ている?

公開日:2024年3月28日

  • Mark Read氏(WPPグループ)

新型コロナウイルス感染症からの復調や、各国で行われる大型スポーツイベント・選挙などの開催を受け、2024年以降の世界の広告市場は拡大傾向にある。世界的な経済不況を目の前に、鍵を握るのはやはり、デジタル広告の拡張。世界最大の広告グループであるWPPグループのCEO、マーク・リード氏が、現在の潮流について自身の考えを語る。

デジタル広告収入は拡大し2028年には全体の75.5%へ

─世界の広告ビジネスのトレンドについて、近年の潮流をお聞かせください。

ひとつはデジタル化です。デジタル広告は、私たちの業界を大きく変えました。WPPのメディア投資グループであるGroupMの年次調査レポートによると、2023年には、世界の広告収入の70%弱がデジタルメディアに分類され、2028年にはこの数字が75.5%に達すると予想されています。

この収入には、ストリーミング・オーディオ、CTV、DOOHなど、従来のメディアがデジタル領域に拡張した領域は含まれておらず、2023年時点で、これらの売上は世界の広告収入全体の8.2%を占めています。これに対し、CTVを含むテレビは検索広告やその他のデジタル広告に次いで、世界の広告収入において第3位の規模を誇る主要チャンネルではありますが、そのシェアは17.9%と減少傾向にあります。

広告メディアのデジタル領域への拡張は、マーケティング担当者が消費者に直接アプローチし...

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おかげさまで月刊『宣伝会議』は、本号を持ちまして創刊70周年を迎えます。弊誌は「広告業界誌」ではなく、広告主も広告業も双方が対象となる、広告・マーケティングの「専門誌」であるという矜持を持って、70年にわたり月刊誌の刊行を継続してきました。広告・マーケティングにかかわる多種多様な事例も手法もすぐに入手が可能な現在のメディア環境のなかで、『宣伝会議』が広告界の皆様に対して、提供できる価値は、何なのか。70年の節目を前に編集部一同、考えを巡らせました。すぐに答えを出せる問いではないですが、専門誌である月刊『宣伝会議』としては、マーケティングやコミュニケーション産業、クリエイティブ産業に携わる方々にとって、社会における仕事の存在意義を再確認していただける存在であり続けたいと考えています。そんな想いを込めて、企画したのが今回の特集です。広告産業が今、どのようにトランスフォーメーションしようとしているのか。特集をお読みいただくと、その変革の行く末が見えてくると思いますし、見た目のあり様が変わっても、変わることのない、この産業の社会における存在意義も導き出していただけるのではないかと思います。