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アクティベーションツール

先進の売り場の中の、昭和レトロな世界観

向坂文宏(桜美林大学)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    POP

    ヤシカジャパン/フィルムカメラ展示台

この2〜3年で急速に店頭DXが進み、スマートカートやセルフレジなど、様々なデジタル施策が身近なものになった。一方、Z世代の若者の間では、昭和レトロや平成レトロなど、一昔前のアナログ文化が逆に「目新しいもの」として支持され続けている。その対象は、昭和の街並みや純喫茶のような空間、クリームソーダなどの飲食メニュー、シティポップなどの音楽や文房具グッズ、ルーズソックスなどのファッションなど、多岐に及ぶ。デジタルネイティブの彼らにとって、アナログ特有の「五感での体験」や「温かみ」は、デジタルでは感じられない特別なものであるようだ。

デザインごとの世界観を表現

そんなZ世代の支持を受けているアイテムの1つにフィルム式のカメラがある。スマホやデジカメと異なり、フィルムを現像してみなくてはどのような写真が撮れているのかわからないという、アナログならではの手間や画質が気に入られているそうだ。こうしたフィルム式のカメラで、近年、改めて注目をされているのが、老舗ブランド「ヤシカ」の「MF-1」だ。

現在のカメラ売り場へ足を運ぶと、最先端の機能を搭載した商品たちが、音や映像、デモンストレーション機を使ってその先...

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