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アクティベーションツール

店舗メディアならではの顧客体験

平井健一郎(unerry)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    OOH

    ゲート・ワン/
    FamilyMartVision「THANKS GIFT(3クスギフト)」

リテールメディアは、2026年に国内の市場規模が805億円になるといわれており、近年最も注目されている媒体のひとつだ。小売事業者の運営するECだけでなく、位置情報や店舗での購買履歴など、リアル行動に基づく広告配信ができたり、店頭のデジタルサイネージが活用されたりすることから、OOH(=家の外)メディアとも重なる領域は大きい。今月は、そんなリテールメディアが全く新しい使われ方をした事例を紹介したい。

コンビニサイネージでゆるアニメ?!

「FamilyMartVision」は、全国のファミリーマート4,600店以上(2023年6月末時点)のレジ上に設置されたデジタルサイネージ。大型ディスプレイが横向き三連でつながっており、店内の音声と連動した迫力のある動画が放映できるリテールメディアだ。店内で扱われる商品・サービスなどの販売促進で活用されるだけでなく、最近ではエンタメや保険金融など一般的な広告宣伝にも活用されている。

今年6月からは、オリジナル番組として「THANKS GIFT(3クスギフト)」を開始。TikTok動画やNFT作品で人気のある新進気鋭クリエイターの動画作品を放映した。

「FamilyMartVision」を運営するゲート・ワンCOO速水氏によると、ファミリーマートの来店客への調査を重ねていく中で、単に買い物をするだけが来店目的ではないことがわかってきた。例えば、休みの暇つぶしで来たり、仕事を頑張った自分へのご褒美を探しに訪れ…

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