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大学ゼミ訪問

課題設定型のアプローチで実践知を身に付けるー法政大学 竹内淑恵ゼミ

竹内淑恵教授(法政大学)

[SEMINAR DATA]
ゼミ名 竹内淑恵ゼミ
設立 2003年
学生数 2年生:3名
3年生:11名
4年生:11名

法政大学 経営学部 市場経営学科
竹内淑恵教授

お茶の水女子大学 家政学部卒業。1978年ライオン 研究開発本部家庭科学研究所、マーケティング本部広告制作部などで勤務。1999年筑波大学大学院博士課程経営・政策科学研究科企業科学専攻修了。2001年電通EYE勤務。1999年より法政大学などの非常勤講師、客員教授などを経て、2003年より現職。博士(経営学)。

課題設定型のアプローチで実践知を身に付ける

法政大学経営学部ではゼミによって2年生から所属できるが、竹内ゼミも同様だ。

「着任当時は3年生のみ募集したのですが、ひとりの学生がどうしても勉強したいと申し出てきたのです。主体性があり後れを取らないように努力するので、それ以来、2年生も含めて最大3年間、勉強できる環境をつくっています」。

“ガチゼミ”と言われることもあるというが「1年経つと、驚くほど成長しています」と竹内教授は語る。

主な活動内容は、日本マーケティング協会が主催する関東学生マーケティング大会に参加すること。2023年度は15大学から20ゼミナールが参加する同大会で、11月の最終発表会に向けて、チームで研究に取り組んでいる。

「研究をする際には課題解決型のアプローチではなく、課題設定型で取り組むよう指導しています。課題さえわかれば、おのずと解決策や答えは見えてくるもの。難しいのは課題自体を設定することです。目まぐるしく変わる市場環境の中で、学生自身が持つアンテナを活性化させて、価値のある問題提起をできるようにと話しています」。

テーマ設定や、ゼミ運営に関しても学生の主体性に任せていると話す竹内教授。大会への参加も学生自らの提案で、今年で18年目になる。今はちょうどテーマを決めている最中。「一番苦しいタイミングかもしれません」と話す。

卒業生の就職先は様々で、メーカーや流通、金融、調査会社、コンサルティング会社等に勤務する。

「法政大学では『自由を生き抜く実践知』を大学憲章として掲げています。業界は様々ですが、4年間の学びによって柔軟に探索する知性を身に付けて、社会に出ても新たな価値を創造してほしいと思っ…

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