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広告ビジネスを変える!? ベンチャー企業の挑戦

クラスターの子会社、クリエイターと企業をつなぐ事業を展開

成田暁彦氏(クラスタークリエイタージョブズ)

新会社を設立しクリエイター経済圏の確立目指す

今年6月、国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスターが、企業と同社が契約しているクリエイターをつなぐ新サービスを開始することを目的に、子会社としてクラスタークリエイタージョブズを設立した。

「クラスターはこれまで自社の運営するメタバースプラットフォームを活用して、クリエイター及び企業が実現したいメタバース空間の具現化を行ってきた。2015年の創業以来、当社のメタバースプラットフォームで行われたイベントの累計動員数は2000万人を超えている。クリエイター、そして企業とともに数々の体験を企画していくうちに、クリエイターと企業を結ぶ事業そのものに市場性があるのではと考えるようになった」と同社・代表取締役の成田暁彦氏は新会社設立の背景について説明する。

もともとクラスターには企業からメタバース上でイベントを実施したいという相談は多かったというが今回、発足したクラスタークリエイタージョブズが第一に考えるのはメタバース上で活動するクリエイターを支援することだ。

「この業界で働くクリエイターには、まだ報酬体系が確立されておらず、『クリエイター経済圏』の確立が必要であるとの課題感を抱いていた。米国ではすでにクリエイターが、メタバース空間の来場者数などに応じて報酬を得るプログラムシステムを確立する企業も出始めている。日本にも何か新たなシステムが必要と考えた結果、今回のクラスタークリエイタージョブズの設立に至った」(成田氏)という。

今回、代表取締役に就任した成田暁彦氏は新卒でサイバーエージェントに入社し、12年半在籍。ネット広告営業を経験後、新規事業として2社の子会社立ち上げを経験。その後、サイバーエージェントの子会社であるCyberZに移り広告部門の営業統括及び、企画マーケティング部門、海外支社の責任者を兼務してきた。クラスターには2019年10月より参画。ビジネス、アライアンス、マーケティング全般を管掌している。2020年9月より取締役COOに就任したのち、2023年6月にクラスタークリエイティブジョブス代表取締役に就任した(兼務)。

コロナ禍で拡大した企業によるメタバースの活用

リリースの発表から日が浅いもののクリエイターからの反応は良く、改めてこの分野で収入を得たいと希望するクリエイターが多いと実感したという。これまでもクラスターでは、企業から受けた案件において、クリエイターをアサインしてきた。しかし、新会社では一人ひとりのクリエイターの個性を基点に世界観が合う企業をマッチングしていく仕組みをとっていくという。

またクラスタークリエイタージョブズでは、すでにクラスターと契約をしているクリエイターを企業に紹介する形をとる。ここで、すそ野を広…

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