販売促進の専門メディア

           

ECモール徹底攻略

ECモール向けの新商品を若年層に訴求 事前の話題化をはかる

新日本製薬

様々な属性の生活者が利用するECモールで、ターゲット層に商品を認知してもらうためにはどうすればよいのか。顧客から信頼を得るコミュニケーションの注意点について、スキンケアブランド「パーフェクトワン フォーカス」を販売する新日本製薬に話を聞いた。

コールセンターを通じた化粧品販売をメイン事業とする新日本製薬は、2022年10月から2023年3月までのEC売上が、前年同期比で18.5%増加したことを発表した。売上増の要因となったのは従来の人気商品、「パーフェクトワン」から生まれた新ブランド「パーフェクト ワンフォーカス」の好調。同商品は、ドラックストアの店頭とECモールを主な販売チャネルとしている。



攻略法1

ターゲットに合わせた施策とモールを選択

2021年に発売を開始した「パーフェクトワン フォーカス」は、初年度の年間売上高で10億円超を記録。SNSでの紹介動画は総再生数5160万回を達成している

*ショートムービープラットフォームTikTokで「#パーフェクトワンフォーカス」を付けて投稿された動画の総再生回数(2023年6月時点)。

「『パーフェクトワン フォーカス』ができるまでは、40代以上の方に向けてつくられたスキンケアブランド、『パーフェクトワン』が私たちの主力とする化粧品でした。しかしこの商品の販売チャネルはコールセンター経由の通信販売がメイン。もちろん通信販売も重要な販売チャネルですが、EC市場の拡大の影響もあり、EC上で売れるような若年層向けの商品開発も並行して進めていく必要があると考えていました」と話すのは、新日本製薬マーケティング部 部長の山田理佳氏だ。

同社ではEC市場の拡大を背景に、EC売上を全体の20%にする目標を2019年から掲げていた。そこで生まれたのが20代向けのクレンジングバームをメインとしたスキンケアブランド、「パーフェクトワン フォーカス」。同商品は、発売開始から専用のSNSアカウントを作成。若年層に絞ったコミュニケーション施策を展開し、ターゲット層の認知を拡大した。また、若年層に人気なインフルエンサーを起用することで、新商品発売の話題化にも成功している。

販売するECモールにもこだわり、若い世代の利用率が高いQoo10をメインモールに選択した。同モールで年に4回開催される大規模なセールイベント「メガ割」前には、より露出が増えるよう集中して広告を出稿するなど、メ...

あと59%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

ECモール徹底攻略 の記事一覧

ChatGPTに聞く ECモールの売上アップ術
データから見る、ECモール運用のヒント
人気商品をEC販売用に再開発 利用者の声を活かすモール運営
オンラインでも「接客」意識 ECモールで埋もれないためには
ECモール向けの新商品を若年層に訴求 事前の話題化をはかる(この記事です)
消費者との接触頻度を増やす 60%以上リピートするECモールの珈琲店
今、越境ECは東南アジアがアツい!担当者必見の現地マーケットプレイス事情
オンラインを主要な販売チャネルにするために 食料品メーカーが知っておくべき売上拡大のポイント
選ばれる企業になるためには?国内ECモールの現在地とこれから
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する