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アクティベーションツール

モビリティの進化とともトランスフォームするOOH

平井健一郎(unerry)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    OOH

    ICOMA/タタメルバイク

今年5月、モビリティやロボット、ハードウェアデバイスなどの企画・デザイン・開発を手がけるICOMAは「タタメルバイク」のオーダーメイド受注生産を開始した。タタメルバイクは、その名の通りコンパクトに折りたたんで持ち運びしやすい電動バイクだ。キャンプや災害時の電源として使用できたり、側面パネルをカスタマイズしてデザインを自分の好みに変えられたりと、多様な用途で使用できる特徴を持つ。

元々玩具メーカーのタカラトミーで、変形ロボット「トランスフォーマー」のチームメンバーが起業して開発したこともあり、まさに様々な形やデザインにトランスフォームできる夢のバイクだ。今回のオーダーメイド生産では、バイクの側面に広告を表示させるといったOOHメディアとしての用途も想定しており、将来の新たな広告メディアとしても期待されている。

新しい乗り物の在り方を提示

同社マーケティング責任者の小縣拓馬氏によると、自分のライフスタイルや好みに合わせて自由自在に使えるタタメルバイクは、単なる新しい乗り物の範疇に収まらず、ときに多機能な家電や家具であったり、ときにスマホカバーのように自己表現のアイテムであったりと、自由な用途で様々な個人や企業に活用してほしいという。

今回提示した広告媒体もあくまでもそのひとつ。例えばバイク側面に取り付けたデジタルサイネージをキャンプ時は屋外...

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