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REPORT

生成AIの台頭でクリエイターの仕事に起きる「変革の5つの波」とは?

Adobe最高戦略責任者兼デザイン&新製品担当エグゼクティブバイスプレジデントであるScott Belsky氏は、ChatGPTが2カ月で1億人を超えるユーザーの獲得に成功するなど、今後AIの急速な浸透が進むと説明した。

「Adobe Summit EMEA 2023」の2日目もキーノートからスタートした。キーノートのテーマのひとつが「クリエイターの業務に生成AIを導入した際に起こる変化」で、Adobe最高戦略責任者兼デザイン&新製品担当エグゼクティブバイスプレジデントであるScott Belsky氏とAdobeマーケティング戦略およびコミュニケーション担当副社長のStacy Martinet氏が登壇した。

Scott Belsky氏は「ChatGPTが2カ月で1億人を超えるユーザーの獲得に成功したが、これからもAIの急速な浸透は進んでいく」と見通しを示した上で、広告をはじめとするコンテンツ制作のワークフローにおいても、AIの台頭で「変革の5つの波」が来ると指摘した。それに伴いクリエイターの役割も変化するという。

① Creativity is new productivity
(クリエイティビティは新しい生産性になる)

クリエイターは、これまでの“生産性”を高めることから、“創造性”を高めることへと集中すべき意識を変える必要がある。アイデアの実行や検証の過程で発生する反復的な習慣化した業務こそ、“副操縦士”であるAIが得意とする分野。ブランドが語るべきストーリーを創造し、チーム内の合意形成を促し、組織で新しいアイデアを実行するリーダーとしての力が、今後ますます求められる。

② Creative confidence is growing
(創造力への自信が向上している)

クリエイティブツールを使うには、以前は専門知識が必要であり、排他的な側面があった。しかしAIを搭載するクリエイティブツールは、誰もがスキルや知識に関係なく自身のストーリーを形にし、編集、共有することができる。自身の専門分野以外でグラフィックや映像、3Dモデリングなど、多様なコンテンツの制作を自分で行うことができるようになる。

③ The opportunity for creative exploration is expanding
(クリエイティブの探求機会が広がっている)

クリエイターがより多くのアイデアの可能性を発見・検証するためには、時間が必要だ。AIは作業の効率化によりクリエイターに時間を与え...

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