在京テレビキー局5社 2022年度の決算が出揃う
民放在京テレビキー局5社の2023年3月期(2022年度)連結決算が5月12日までに出揃った。売上高は5社揃って増収となったが、営業利益は3社が減益、2社が増益、純利益は3社が増益となった。放送収入が振るわなかった一方、配信広告やイベント事業などが伸びた。
売上高はフジ・メディアホールディングス(HD)が前期比2.0%増の5356億4100万円でトップ。他の4社も前期比1.9~2.8%増の増収となった。営業利益では、前期比20.6%減となったものの日本テレビHDがトップで465億9300万円。営業利益2位のフジ・メディアHD(314億100万円・同5.8%減)、同4位のテレビ朝日HD(145億300万円・同32.3%減)の3社が減益となった。一方、TBSHDは同2.1%増、テレビ東京HDは同7.5%増と2社は増益となった。
最終利益(純利益)は、フジ・メディアHDが468億5500万円と、前期比88.3%増と大幅な増収となった。
日本テレビHDは、円安・資源高の影響などによるテレビ広告収入が減少した一方、連結対象となったムラヤマの連結子会社化などにより増収。放送事業収支の減少により減益となった。
テレビ朝日HDは、売上高は2.1%増の3045億6600万円と増収だったが、営業利益以下は減益となった。ただ視聴率は個人全体で全日・プライムで1位となり、世帯でも全日・ゴールデン・プライムの三冠を達成した。
フジ・メディアHDは、放送収入は前年度の東京・北京五輪の反動でタイムCM収入減やスポットの出稿減が影響した一方、配信広告は前期比73.8%増と大幅に伸長した。
TBSHDは連結では増収増益となり、売上高と・・・