本企画では、テレビ番組で放送されたお店や企業の情報から、マーケティングや販促といったテーマで役だつ内容をピックアップして紹介していきます。

ダンデライオンチョコレート　ファクトリーアンドカフェ蔵前

（日本テレビ『ZIP!』5月31日放送）

東京・蔵前は古くから卸問屋や職人の街として知られる歴史ある地域だ。近年、このものづくりの街は、SDGsに取り組むショップが増え注目が集まっている。ダンデライオンチョコレートはカカオの選定からチョコレート製造まですべての工程を自社で行う専門店で、蔵前にある店舗では工場とカフェを併設している。工場では、通常廃棄されるはずのカカオ豆の外皮を染料として利用していて、使うカカオ豆の種類によって色が微妙に異なり、さらに鉄やチタンを混ぜることで化学反応が起こり染料となる。従業員のユニフォームとして、この染料を使って染めたニットの帽子を採用し、また帽子の販売も行っている。週末に行列ができるほど人気な理由は、商品であるチョコレート菓子のクオリティももちろんあるが、あらゆるものを廃棄前提ではなく使い道を模索する企業の姿勢が、客に評価されているのだろうと感じた。

・ダンデライオンチョコレート　ファクトリーアンドカフェ蔵前
https://dandelionchocolate.jp/pages/factory-cafe-kuramae
東京都台東区蔵前4-14-6

渋谷ネオ焼肉ホルモン・ふたご

（日本テレビ『DayDay』5月31日放送）

国内外で100店舗を展開する人気焼肉チェーンが、Z世代に向けに新店舗をオープンさせた。カラフルなネオンを使った内装は思わず写真を撮りたくなるが、注目したいのはメニューの面白さだ。『スマホ断食サワー』は、鮮やかなブルーのゼリーが入ったレモンサワーだが、グラスの底の一部が欠けていて自立しない。スマホの上にグラスを置いて、底を支えることで安定する仕様になっている。これは、「食事中にスマホにばかり気を取られないため」というZ世代に向けた店側のメッセージだという。今や、客の二人に一人が注文する人気メニューだ。斬新でユニークな発想だが、不自由な状況もZ世代は楽しんでいることがわかる。

・渋谷ネオ焼肉ホルモン・ふたご
https://yakiniku-futago.com/
東京都渋谷区道玄坂1-19-10 J1-ビル1F