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脳科学の視点

AIの最前線、プロンプトチューニングに迫る

山根宏彰氏(富士通)

実際の体験を大切にしアナログ的な思考に活かす

前回に引き続き、世界中でインパクトを引き起こしているChatGPTについて触れたい。プロンプトチューニングはChatGPTの性能向上の鍵であり、広告業界における鮮やかなコンテンツ作成が可能となると考える。適切な質問と情報を入力することで、ChatGPTはマーケティングニーズに応える回答やアイデアを生み出すヒントを与えてくれる。そのための入力となる最適なプロンプト設定について解説する。

ChatGPTの活用には、“人間らしいコミュニケーション”が求められる。つまり、明確な指示と具体例が、クオリティの向上につながる。

プロンプト作成の手順は、質問や要求の明確な整理から始め、何を知りたいのか、どのような情報が欲しいのかを具体的に考える。次に、文脈や背景情報を提供し、質問がわかりやすくなるように文章を構成してみよう。必要に応じて、回答形式や制約を指定して、求める回答に近づけるように調整する。もし回答が不十分であれば、プロンプトの文言を変更して再度試してみるのも有効だ。例えば、以下のようなパターンだ。

質問:スマートシティについて知りたい。

プロンプト:「スマートシティの概念と、その目的および具体的な取り組みについて説明してください。」

さらに、文脈として、あなたは...

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