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アクティベーションツール

デザインも味も常に先を見据える姿勢

小川裕子(小川裕子デザイン)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    PACKAGE

    ハーゲンダッツ/ミニカップ SPOON CRUSH

アイスクリームとはなんて優雅で美味しい食べ物なのだろうか。私が子どもの頃に発売されたのがロッテから出た「レディーボーデン」だった。大きなカップで家族で贅沢な本格アイスクリームが食べられるというもので、我が家も大いに盛り上がった記憶がある。少しハレの日にちょっと良いアイスクリームを家族で楽しむ事ができる初めての体験だったと思う。

その後「サーティワンアイスクリーム」ができ、やはり家族で外に食べに行った。その後は都心に何件かアイスクリームショップが立ち並び、友人たちと食べ歩いた記憶がある。どの店舗もそれぞれの特徴があり、アイスクリームはデザートでもなく、スイーツでもなく特別な立ち位置が確立していたように感じた。その中にハーゲンダッツもあり、よく食べに行った懐かしい思い出がある。

カップで身近な存在に

ハーゲンダッツがカップになって家で気軽に食べられるようになったのはもう何年前のことだろうか。気がつけば店舗が姿を消し、カップがスーパーやコンビニエンスストアに展開され、さらには様々な味や形状で我々を楽しませてくれるようになっていった。クリスピータイプ、バータイプ、カップ、アソート、季節限定、どれも気になるものばかりだ。

おそらくというか...

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