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初めてのテレビCM

食品軽包装の高速が初CM なぜ今テレビを選ぶのか

高速

デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。

宮城では通年で放送 食品軽包装の高速、初のCM

生鮮食品を売り場に陳列するうえでトレーやフィルム、紙などの包装材は欠かせない。宮城県仙台市に本社を置く高速は、この食品軽包装資材の専門商社として50年以上にわたり、全国のスーパーマーケットや小売りの現場で必要とされてきた。食品軽包装の専門商社としては、唯一の東京証券取引所プライム市場上場企業。投資家からの信頼も厚い。

そんな高速は2023年3月27日、同社にとって初となるテレビCMの制作・放映を開始した。全国ネット放送では1週間。仙台のローカル局であるミヤギテレビが放送する番組「OH!バンデス」では年間でスポンサーを務め、通年でテレビCMを放送することが決まっている。

認知獲得が経営戦略のひとつ 制作担当は社長室と人事部

高速は全国の小売店をクライアントに持っていることから、食品領域の業界では全国的に知名度も高い。

「我々が展開しているのは食品包装にまつわるBtoB事業です。そのため、お客さまとなり得る方々を対象に当社を知ってもらう営業活動そのものがこれまでの広告・宣伝活動でした。投資家向けのIR活動も増やして来ていますが、認知獲得施策としては人的な営業活動がメインだったと言えるかもしれません。BtoB企業であるため、一般消費者や未来の社員になりうる学生、投資家には知られていないことは課題でした。より広い認知拡大と、採用活動への貢献を目的として、初めてのテレビCMを企画しました」。

こう話すのは今回のテレビCMを担当した社長室長の三田村崇氏。高速と直接的に関わったことがない一般消費者、学生、投資家からの認知獲得は企業の経営戦略のひとつであるという考えのもと、社長室がCM制作を担うことになったという。

また、今回のテレビCMは認知獲得だけではなく、採用ブランディングも目的のひとつ。そのため、高速からは三田村氏以外に人事部長である岩澤みゆき氏も担当した。

認知を獲得する施策は、テレビ以外のメディアも選択肢となり得る。高速ではなぜテレビを選んだのか。

「広告を打つ手段はさまざまですが、テレビを選んだ理由はやはりリーチ力の高さが他メディアと比べても段違いであること...

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