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ESG発信ケーススタディ

カーボンニュートラルサイト起点に社会解決のアイデアを創出

オムロン

オムロンの電子部品事業が2023年3月にカーボンニュートラル特設サイトをグローバルオープン。自社商品がカーボンニュートラル活動にどう貢献していくのかを掲載している同サイトの開設経緯や目的について、オムロンの電子部品事業に話を聞いた。

長期ビジョン「SF2030*」のもと、事業を通じたカーボンニュートラルの実現、デジタル化社会の実現、健康寿命延伸という社会課題の解決に取り組むオムロン。

*Shaping the Future2030の略称

日々の仕事における企業理念実践を全社員で共有し表彰するTOGA(The OMRON Global Awards)などの施策もよく知られている同社で、電子部品事業を担うDMS(デバイス&モジュールソリューションズ)カンパニーが「カーボンニュートラル」特設サイトをオープンした。

「当社ではカンパニー制を採用しており、全社の取り組み以外にそれぞれの事業部でもビジョンの実現に向けた戦略を策定しています。電子部品事業では、長期ビジョン達成に向けた成長戦略のひとつの柱として“Green”(環境に貢献するソリューションをより早く創出する)を定めました。環境保全と事業成長の両立を目指し、取り組みを進めています」と語るのはDMSカンパニーの大前慶祐氏。

DMSカンパニーでは、「商品」「生産プロセス」「調達」の3つの取り組みを連動させ、顧客のサプライチェーン全体のカーボンニュートラル実現に貢献する「DMS GREEN PROJECT」を開始。顧客製品の“脱炭素化”へのソリューション提供で、脱炭素加速に貢献することをプロジェクトの目標に掲げている。

先回りした情報発信

今回のサイトを立ち上げたのは、このプロジェクトの狙いと“Green”活動による提供価値をより多くの人に知ってもらうため、と同カンパニーの寺川裕佳里氏は話す。

「昨今、カーボンニュートラル実現に向けた活動発信は企業の社会的責任として求められています。その中で私たちは『どこよりも早く』を目標に掲げており、先手を打って脱炭素に貢献する商品・技術情報を能動的に発信しています。そして社会・顧客からのフィードバックをもとにブラッシュアップさせていくことで、より早く...

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