本企画では、テレビ番組で放送されたお店や企業の情報から、マーケティングや販促といったテーマで役だつ内容をピックアップして紹介していきます。
ume cafe WAON
(TBS「Nスタ」3月2日放送)
総務省の調査によると「1世帯当たりの梅干しの年間消費量」は約20年間で4割減少しているそうだ。そこで、1830年創業の梅干しをはじめとする漬物を販売する吉田屋が梅の魅力を広められないかと考えた。そうしてオープンした店が日本初の梅専門カフェである「ume cafe WAON」だ。おにぎりやお茶漬けなど梅が合う料理や梅スイーツ・梅ドリンクなども提供している。料理で使われる梅は9種類の中から選ぶことができる。老舗販売業が運営するカフェだからこその特徴だ。店内には、ショップも併設されている。カフェで食べて気に入った梅干しを購入することもできたり、お土産としてスイーツなどを買ったりすることもできる。中にはショップのみを目的として訪れる人もいるようだ。梅干しの消費量が減少しているものの、来店者が商品を買う機会を増やす取り組みになっているといえる。
・ume cafe WAON
http://kk-yoshidaya.co.jp/umecafe/
〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町546
ラムラカミサリーショップ
(日本テレビ「news every.」3月2日放送)
外食チェーン店を運営する企業「ラムラ」による工場直売所。牧場や市場から仕入れた精肉を工場の空きスペースで月に2回販売している。東京都や茨城県など遠方からの来訪者も多いそうだ。訪れる人は口をそろえて「安い」「質がいい」と話す。たとえば、スペイン産の豚肩ロース切り落としが100gあたり90円で販売。国産の豚バラや牛ヒレステーキ肉なども割安で売られている。価格だけではなく、ラムラならではの特徴は、飲食店で出す商品と同じものを冷凍販売していることだ。ハンバーグやもつ鍋など、自宅で簡単な調理をすればお店の味が味わえる。屋外での販売のため、試食ができることも訪れた人が後悔なく購入しやすい。公式サイトには直売所の開催日や何を販売するかまで告知をしている。遠くても行きたいと思われるのは、価格やおいしさと共に、こうした来訪者への配慮やサービスがあることも要因の一つだろう。
・ラムラカミサリーショップ
https://ramla-camisaryshop.business.site/
千葉県市川市原木3021