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赤ちゃんからお年寄りまでの「よく生きる」支援しウェルビーイングな社会の実現へ

ベネッセホールディングス

先進企業は事業においてサステナブルな取り組みをどのように実践、発信しているのでしょうか。社会貢献活動を軸に精力的な取り組みをする知花くらら氏が経営者にインタビューする不定期連載です。

インタビュアー
モデル
知花くらら(ちばな・くらら)氏

沖縄県出身。上智大卒。2006年ミス・ユニバース世界大会準グランプリ受賞。元国連世界食糧計画(WFP)日本親善大使、2022年まで約15年活動。2021年京都芸術大建築学科卒、2022年二級建築士試験に合格。2児の母。

ベネッセホールディングス
常務執行役員
ESG・サステナビリティ推進本部長
岡田晴奈(おかだ・はるな)氏

1982年福武書店(現ベネッセホールディングス)入社、2005年執行役員、2012年ベネッセコーポレーション取締役、その後CHO(最高人事責任者)、Kids & Familyカンパニー長などを経て2022年4月より現職。

ベネッセホールディングス東京本部のロビーで撮影。2児の母である知花さんは「今朝も子どもと一緒に『しまじろう』を観てきました」と岡田さんに話していた。

あらゆるライフステージを支援

知花:子育て世代からすると、ベネッセといえば「しまじろう」の印象が強いのですが、ほかにどのような事業を展開されているのでしょうか。

岡田:ベネッセ(Benesse)は、ラテン語のbene(よく)とesse(生きる)を合わせた造語(英語ではウェルビーイング〈Well-being〉)で、「よく生きる」を意味します。それを企業理念として掲げながら、妊娠期の『たまごクラブ』『ひよこクラブ』から、幼児期の「こどもちゃれんじ」、その後は「進研ゼミ」などを経て高齢者向けの介護サービスまで、お客様の「よく生きる」を一生を通して支援するための事業を行っています。

知花:ライフステージの多岐にわたって色々な事業を展開されているのですね。私は以前、「ベネッセアートサイト直島」ができたばかりの頃にうかがったことがありますが、「教育」という企業イメージがあったので「アート!」と驚きました。

岡田:ベネッセにとって、直島は「よく生きる」を体現する場所であり、内省できる場所だと考えています。直島やその周辺の島々は、高度成長期に負の遺産を請け負った地域のひとつでもありましたが、今では様々なメディアに取り上げられるようになり、島民の方々は島に誇りをもっていらっしゃいます。そういったことも含め「よく生きる」を形にしたひとつの象徴となっています。

知花:小さな島が地域活性で生まれ変わる様子が深く印象に残っています。

心の豊かさにつながる「学び」を

知花:教育の面では、最近は社会人の学びに対する事業も展開されていますよね。私も育児をしながら大学に社会人入学をして2021年の春に卒業したのですが、色々なご質問をいただくことが多く、皆さんの興味関心の高さを感じます。

岡田:社会人の学びでは、「Udemy」という学習プラットフォームを個人の方や企業に提供し、活用いただいています。VUCAといわれる不確実な時代に、先行きに対する不安と、それだけではなく世の中全体では豊かになったように見えて、実は「満たされていない」という部分があり、それに対し少し前に進みたいと思う方が今、増えているのではないかと感じています。

知花:とても響きます。学んでいると、まさに満たされていくような感覚があり、年を経ながらも「できた!」という喜びが積み重なる、そんな楽しさを実感します。

岡田:「よく生きる」というベネッセの理念を語る言葉として「Benesse。それは、『志』をもって、夢や理想の実現に向けて一歩一歩近づいていく、そのプロセスをも楽しむ生き方のこと」という一文があります。ベネッセを掲げたのは30年以上前ですが、これからは物質的な豊かさではなく心の豊かさの時代になるだろう、という予見が当時からあったと思います。また成し遂げたことの大きさではなく、好きなことや得意なことが見つかりそこに向けて夢中になる、一人ひとりにとってそういった時間をもつことに価値がある時代ではないかと思いますね。

これからのウェルビーイングへ

知花:よく「育児をしながらどのように勉強していますか」と質問をいただくのですが、おすすめはしないです(笑)。実際とても大変ですし、どれだけ周りからのサポートが受けられるか、ということが切り離せないので。

岡田:誰もがキャリアアップをと言われる時代ですが、ライフステージとワークフェーズは必ずしもマッチしないですよね。一人ひとりのウェルビーイングのために、常に上に上がるのではなく、キャリアキープや一時的にはキャリアダウンしても次のことに挑戦をしていく、という考え方があってもよいのではないでしょうか。

知花:最近、色々なところでウェルビーイング(心身ともに健やかであり、社会的にも満たされた状態であることを意味するとされる)という言葉を聞くようになりました。私自身は、大人になってからの学びを通して肌身で感じるところはありますが、概念が広くて捉えどころがないようにも思います。どのように考えていらっしゃいますか。

岡田:個々の価値観が違うように、ウェルビーイングな状態やタイミングも人それぞれであるのは前提ですが、個々がその人らしくいられる状態がウェルビーイングのひとつなのでは、と考えています。今後もどういった時に人はウェルビーイングを感じるのか、たくさんの方と対話をしながら問い続け、「よく生きる」のあり方をアップデートしていきたいです。

知花:社会的なテーマとなったウェルビーイングですが、今後に向けた取り組みはありますか。

岡田:この冬に、「ベネッセ ウェルビーイングLab」を立上げました。専門家の方をフェローとしてお迎えしながら、ウェルビーイングでありたいと願う様々な方との対話を通して、これからのウェルビーイングを一緒に考え、一人ひとりのウェルビーイングが社会へと広がるような情報発信や様々な活動をしていきたいと考えています。

知花:ITやAIの普及などが進む世の中で、ウェルビーイングな生き方ってなんだろう?と多くの人が考えていくと思います。今後も「よく生きる」やウェルビーイングの問いに寄り添う存在であり続けていただきたいですね。

ウェルビーイングの在り方を社会と共創する拠点となる「ベネッセ ウェルビーイングLab」のサイト

(敬称略)



“人間の根っこの部分に密接に関わった事業をされているのですね”



“一人ひとりのウェルビーイングが社会へと広がるような発信や活動を”

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