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EDITOR'S CHECK

NHK 大河ドラマ『どうする家康』ほか、注目のデザインの裏側

LOGO
NHK大河ドラマ『どうする家康』

  • 企画制作/NHK
  • D/GOO CHOKI PAR(浅葉球、飯高健人、石井伶)
  • 協力/菱川勢一、DRAWING AND MANUAL

2023年1月、NHKの大河ドラマ『どうする家康』(主演:松本潤、脚本:古沢良太)がスタートする。62作目となる本作では、新たな視点で誰もが知る徳川家康の生涯が描かれる。番組開始に先がけ、9月5日には番組のロゴデザインが発表となった。

ロゴを手がけたのは、グラフィックデザイナーの浅葉球さん、飯高健人さん、石井伶さんの3人組ユニット「GOO CHOKI PAR」だ。

「ロゴ制作のお話をいただいたのは、2022年の3月頃。『どうする家康』というタイトルを聞いたときに、今まで思い描いていたような天下人としての強い家康のイメージとも少し違う、我々の知らない家康像が描かれていくのではと感じました。ロゴについては、グラフィックデザイナーである我々に依頼が来たということで、これまでの大河の題字の歴史とは違う新しさを求められているのだろうと考えました」(飯高さん)。

ロゴに関して番組側からの制約はなく、伝統を大切にしながらも、今まで大河ドラマを観ていなかった人にも新鮮な驚きとなって届くようなデザインを目指した。

制作過程では台本を読み込み、家康や大河ドラマの歴史、過去のポスターなどについて調べ、どこに現代的な新しい要素を足すかを模索。本作で描かれる、転がり続けるような波乱万丈の家康の人生と和を尊ぶ家康の精神性を丸い形で表現することに決めた。

直線ではなく曲線からなる文字は、何かを強引に真っ直ぐ突き通すのではなく、ぐるぐる行ったり来たりしながら歩んだ家康の激動の人生そのものを、太かったり細かったりする線の抑揚は、家康の感情の揺らぎや人生の栄枯盛衰を表している。「中の文字の読みやすさやロゴとしての格好よさは、特に時間をかけてこだわりました」(石井さん)。

過去のものと比較して斬新すぎるのではという懸念もあったが、半年かけてテイストやカラーリングを何パターンも試した結果、最終的には新鮮さや勢いを大切にしたデザインが完成した。「今回は、伝統と斬新さのバランスとの闘いでした。既に多くの反響をいただいていますが、ロゴを含め、たくさんの人に本作を観ていただけたら嬉しいです」(浅葉さん)。

PACKAGE
「Pedal & Senza」

(KURUMU)

  • AD+D/永戸鉄也

ライフスタイルコスメ「Pedal & Senza(ペダルアンドセンツァ)」のデビューコレクションである、ハンド&ボディケアシリーズが10月6日に発売された。国産の天然粘土「モンモリロナイト」を主原料とした商品の開発・販売を手がける粘土科学研究所の自社ブランドで...

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