広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

出版社が取り組むCookieレス時代のコンテキストターゲティング

今泉 睦

夏の終わり 昨今の社会状況を振り返る

入りまじった蝉の声が、台風とともに聞こえなくなり、夕方に秋の虫の声が聞こえてくる。コロナ感染の勢いも減少傾向に向かうものの、2度目の感染もでているので用心に越したことはない。物価高騰、円安、紛争の長期化など不安要素も多い。

昨年、世界中の人々の心を動かしたスポーツイベントで金銭絡みの大問題も発生し、広告業界は大揺れだが世界最高峰のスポーツコンテンツに投資する企業を欺き、人々を蔑ろにするような行為は許されるものではない。

最先端のコンテキストターゲティング 記事と広告の雰囲気をマッチング

8月30日に行われた『集英社 メディアソリューションフォーラム セレクト』では、クッキーレス感性ターゲティング広告サービス「Trig's(トリグス)」の紹介が行われた。Cookie課題についてはこれまでも取り上げてきたが、世界的な個人情報保護施策によりターゲティング広告に用いられていたCookieが数年内に終了となる。その中でアドテク業界では広告を効率的かつ効果的に配信していく手法開発が進みつつある。

今回紹介された集英社とソケッツの取り組みは、Cookieから離れ、「読者がその時(モーメント)に見ているコンテンツ・情報を解析し、生活者の感情的な動機(感性セグメント)を広告とつなぐ」といったもの。

これまでのCookieによる広告配信はページの閲覧者のサイト履歴からターゲットの属性を類推し、メディアの広告枠に広告を配信する仕組みだ。しかし今回発表された「Trig's(トリグス)」のソリューションは、広告が掲載されるページのコンテキスト(文章内容)をAIによって...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告業界トピックス の記事一覧

The Power of OOH 指標のニューノーマル
出版社が取り組むCookieレス時代のコンテキストターゲティング(この記事です)
生のホタルイカを運搬?各地方で進む輸送用トラック活用
インターネットが普及する今、放送メディアの役割を維持するには?
The Power of OOH モノサシのつくり方
出版社のコンテンツプランニング PVを離れた新しい評価指標とは
漫画に、焼酎に、イナゴチョコ 地域に応じたコンテンツを整備する新聞各社
テレビCMと動画広告 認知獲得に強く、購買につながるのはどっち?
The Power of OOH メディアカレンシーの必要性
Z世代の「雑誌観」編集長たちはどう捉えているのか
電子版端末の学びを支援 地域学習で記事活用を促進
デジタル時代の放送の将来像に提言 総務省検討会がとりまとめ
The Power of OOH リアルの力
企業のPR戦略のお供には、雑誌編集者の「構成力」を
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する