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買い物の『体験』を向上させる 最新 店舗DX

テクノロジーとの掛け算が成長を生む シャディのメタバース活用

飯田健作氏(ラオックス、シャディ)

ラオックスグループのシャディは「Shaddy Summer Gift 2022」に合わせ、業界初の試みとしてメタバースカタログを発行した。人口の66%をカバーできる程の店舗をもつ同社が、なぜメタバースへの取り組みを行ったのか。その背景について、ラオックス 代表取締役社長であり、シャディの代表取締役会長兼社長の飯田健作氏に話を聞いた。

メタバースカタログで更なるシナジーを創出

──シャディの事業概要について教えてください。

私たちは様々な事業を行っていますが、中心となるのがフォーマルギフトの事業です。サラダ館・シャディ店といった実店舗を全国に約1400店展開し、国内人口の66%をカバーできる商圏を有しています。また、オンラインで展開するシャディギフトモールは年間約1億2000万人に利用いただいています。2000社を超える企業から仕入れ、8万点を超えるギフトアイテムを扱っており、ラオックスグループの中核オムニチャネルリテーラーとして躍進を続けています。

──今回発表されたメタバースカタログについてお聞かせください。

全国47都道府県にまたがる実店舗と、自社ECであるシャディギフトモールのシナジーをつなぐ新たなタッチポイントについて常々構想していました。メタバースがまさにそのピースになるのではと思っています。当社では年間約60種類、3800万部のカタログを発行しています。私たちのビジネスに紙のカタログはなくてはならないものですが、メタバースカタログは競合するものではなく、更なるシナジーを生むと考えています。

メタバースカタログはリテールにとって不可欠な一覧性・隣接性・視認性に優れており、バーチャル空間において商品カテゴリーを超えた様々なアイテムを一目で見て選ぶことができます。まるで店舗にいるかのような直感的なギフト選び体験と、移動中など時間や場所を問わずどこからでもアクセスすることができるECの利便性との双方を叶えた画期的なタッチポイントです。

今回発表したのは夏のギフトに合わせてですが、「再会、共体験」をテーマとして、みんなで過ごす時間がより楽しくなる商品を強化し取り揃えました。ギフト定番のグルメはもちろん、バラエティーに富んだBBQセット、屋内外で大スクリーンに映写できるモバイルプロジェクター、昔懐かしいボードゲーム、大容量花火、子どもたちと祖父母が...

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