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商品の世界観を立体的に訴求 雑誌発のWebマガジン『HugMug』

HugMug

家族の時間を豊かにする情報やアイデアを発信してきた『HugMug』。創刊10年の節目となる今年、Webマガジンのリニューアルを実施した。“今どきファミリー”はどのような情報を求め、それらを集めているのか。編集長の山田桃子氏とWebメディア開発責任者の工藤奈穂氏に聞いた。


『HugMug』の基礎知識

〇創刊:2012年8月

〇読者層:未就学児をもつ20代後半~30代の子育て世代

〇コンセプト:「今しかない貴重な子育て期間をもっと豊かにするきっかけを提供し、家族(読者)の世界を広げる」

家族の在り方に変化 “今どきファミリー”に情報を届ける

家族の時間を大切に楽しむママ・ファミリーのためのライフスタイルを提案するメディア『HugMug(ハグマグ)』。未就学児を持つ若年の子育て世代を主な読者ターゲットに、創刊以降“センスのいいママ”へ向けて子育てを楽しむための情報を発信してきた。編集部にも現役のママが多く在籍しており、取材対象者だけでなく、実際に子育てを経験している編集者が選ぶ質の高いコンテンツを掲載しているのも特長のひとつだ。

これまでも家族や子育てに関する多くの情報を発信し続けてきた『HugMug』は、今年で雑誌発刊10年目、Webマガジン創刊5年目を迎える。そしてその節目となる4月15日、Webマガジンのフルリニューアルを実施した。コンセプトは、「今しかない貴重な子育て期間をもっと豊かにするきっかけを提供し、家族(読者)の世界を広げる」だ。

ここ10年で育休を取得するパパが増えるなど、現在はパパもママと同じテンションで子育てを楽しむ風潮が当たり前になってきた。創刊後に変化した家族の在り方にも対応するべく、ママだけではなくパパも含めた“今どきファミリー”への情報発信にも力を入れていくという。

『HugMug』編集長の山田桃子氏は今回のリニューアルの経緯について、時流における読者の情報取得の方法の変化が大きいと話す。

「Webでの情報収集が主流になり、改めてメディアの価値や存在意義が問われています。『HugMug』も同様、当メディアでしかできないことが求められているはずです。直近のユーザーのスマホ所有率は95%を超え、『HugMug』の読者も育児をしながら限られた時間の合間を縫って情報を取得しています。そんな中で当メディアも“HugMugを手のひらに”というスローガンを掲げ、スマホファーストなWebデザインに変更しました。“雑誌発のWebマガジン”として、ビジュアルや世界観にもこだわって制作しています」(山田氏)。

動画で商品の世界観を伝えられる スマホファーストなデザイン

今回の『HugMug』のリニューアルの特徴のひとつは、他のWebメディアにはないような“雑誌発”だからこそできるUI・UXデザインだ。

先述のスマホファーストなWebデザインをはじめ、雑誌クオリティのコンテンツをアニメーションや動画をミックスして掲載することが可能になり、これまでは訴求できなかった臨場感や立体感を伝えることができるようになった。未就学児の子どもがいる家族にとっては、サービス・商品や、テーマパーク、商業施設を動画と記事上のテキストで事前に確認できれば、より行動喚起につなげることができそうだ。

Webディレクターの工藤奈穂氏は、『HugMug』ユーザーの特性を鑑み、感覚的に欲しい情報がみつかる導線設計にも注力していると話す。

「読者になじみのあるInstagramを想起させるようなビジュアルの仕掛けを用意することで、ユーザーが直感的に理解して操作できるような設計にしています。また、何気なくHugMugを訪れたときにも記事を読んでもらえるように、『先回り検索』や関連記事にもスムーズに誘導できるようなUIを整えました。もともとユーザー1人あたりの読了率の高さやページ滞在時間の長さが強みのHugMugですが、これによって回遊率も向上しています」(工藤氏)。

図表1『HugMug』リニューアルのポイント

等身大のママ・パパからの発信で読者からの信頼も厚く

リニューアルのポイントはデザインにとどまらない。現役ママ・パパによる読者モデルやブロガーで構成される「HugMugフレンズ」がサイト内での活動をスタート。口コミ・レビューの重要さが増している今、同じママ・パパの立場から悩みや情報共有をすることで、コンテンツの信頼度を高める試みだ。

「HugMugフレンズを起用した広告タイアップ記事も制作することが可能です。普段から慣れ親しんだ人が記事に登場することで、読者への説得力も高まっています」(山田氏)。

広告タイアップにも新たな選択肢を設け、『HugMug』で掲載したタイアップ記事を企業のオウンドメディアやSNSなどで二次展開できるプランも用意。認知獲得やブランディングなどを目的とした定性的な部分にも、より強固にアプローチを開始している。

しかし、Webメディアは紙とは違い、PVやコンバージョンなどの数値や効果が一目瞭然であることも特性のひとつ。広告記事における定量評価にはどのような対策をしているのか。山田氏は、「プランによってはPVを保証するオプションをつけることも可能です。記事公開後には読者からの感想レポートもフィードバックするため、定量・定性ともにフォローした広告出稿が実現するようになりました」と話す。

時代にあわせてアップデートを絶やさない『HugMug』。ファッションやライフスタイルだけではなく、料理、教育分野のコンテンツも増やしていきたいと山田氏、工藤氏は今後の展望を語る。

「HugMugは、高感度のママ・パパの利用率100%を目指しています。“Webで見た”ではなく、“HugMugで見た”という事実を軸にコミュニケーションが生まれるようなコンテンツをこれからも展開していきたいです」(山田氏、工藤氏)。

『HugMug』編集部
編集長
山田桃子氏

『HugMug』編集部
Webメディア開発責任者
/Webディレクター
工藤奈穂氏

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