今やZ世代の間で、瓶のコーラが静かなブーム。瓶の自販機を探す楽しみもあるし、瓶はインスタ映えする上に、返却して再利用するのでSDGsにも合っている。そして、何より美味しいという。
イラスト／高田真弓
都市伝説がある。「コーラは瓶のほうが美味しい」という伝説だ。
ちゃんと、缶やペットボトルと飲み比べたワケでもないし、今や瓶のコーラはなかなか飲む機会がないが─言われてみれば、そんな気もする。炭酸が少し強めに思えるし、瓶だと最初から最後まで、飽きずに美味しく飲める感じだ。
ところが─この説はとっくに答えが出ていて、少なくとも中身に関しては、瓶も缶もペットボトルも同一のものが入っている。当たり前だ。それでもなお、「コーラは瓶のほうが美味しい」とする伝説が根強く残るのはなぜだろう。
近年、瓶のコカ・コーラが再び脚光を浴びている。以前は居酒屋などでしかお見かけしなかったが、このごろは瓶専用の自販機をたまに見かけるようになった。それも、わざわざ昭和の時代の瓶の自販機のデザインを復刻した、新しい自販機である。あの扉を開けて、中にある瓶を手でグッと引き抜くタイプだ。
そして今、Z世代の...
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