電源開発(J-POWER)のグループが2021年3月から全国で放映しているテレビCM。グループ従業員がモデルの8人のキャラクターの仕事風景をアニメで描いた。キャラクターを使ったBtoBコミュニケーションの事例を本稿では紹介する。
DATA | |
---|---|
広報部 | 約20人 |
従業員数 | 1722人(2021年3月31日時点) |
キーワード
#エネルギー #脱炭素 #アニメ #漫画 #社内コミュニケーション
J-POWERのグループの従業員8人が各々の仕事に取り組む様子を描いた本CM。その狙いを同社広報部広報室の浅見知冴氏は、「エネルギーの安定供給を通じ、生活者の日常を守ること。そして、気候変動対応やサステナブルな社会実現に向け、本気で取り組む、という企業姿勢を示し、グループ全体の認知度向上を図ることでした」と語る。そのため、企業名だけでなく、自社へのポジティブな共感を喚起するものとして、本CMの構想が練られた。
ちなみに、2年前にも「POWER TO YOU.」という本CMと同じコピーのCMを制作したという。「前作から、当社の持つ技術や歴史、規模感などの一方的な発信にならないよう意識するようになりました。より生活者に寄り添い、一人ひとりに共感してもらえるCMにしたいと考えました」。
その2年前の“生活者に寄り添いたい”という想いは、本CMにも引き継がれている。それを体現するのが継続して使用している『POWER TO YOU.』のコピーだ。「“YOU”は、ご家庭の個人個人(の意味)もありますし、社会、そして未来の暮らしなども含め、すべての人たちの“POWER”でありたい、という大きな企業姿勢を表しています」。
では、2年前との違いは一体何だったのだろうか。「前回は、我々が生み出すエネルギーがどのように生活の中で使われているかを示すため、例えば暮らしの明かりのような映像を組み合わせたものでした。今回はより、当グループが生み出す...